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フジロック2017 2日目 私が目玉だと考えるバンド&アーティスト

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フジロック2017 2日目(土曜日)のメモ

 夏です。暑いです。

 そして気がつけば来週いきなりフジロックです。

 皆様いかがお過ごしでしょうか。

 私はまだ、長靴もトレッキングシューズも帽子もTシャツもカッパもキャリーバッグも何ひとつ準備していない状態です。

 今年の夏は猛暑とも天候不順とも言われておりますが苗場はいったいどんな天気となるのでしょうか。

 

 そんなわけで1日目(→link)に引き続き2日目に登場する注目するアーティストを紹介するコーナーです。

 

 今年フジロック2017土曜日は私個人としては目玉だと考えるアーティストが総登場いたします。

 そうです。最強のライブバンドと信じて疑わないLCDサウンドシステムや、あのテクノ・モーツアルトことエイフェックス・ツイン、その他にもあの人(小沢健二)やこの人(小山田圭吾)、そのバンド(テンプルズ)まで登場します。

 また去年のリベンジのつもりなのかアヴァランチーズも登場です。凄い。そして私は見たいアーティストを全部見ることができるのでしょうか。

 2日目は注目の邦楽アーティスト/女性アーティストも登場します。

 とても楽しみです。

  

1.サンボマスター

 サンボマスターは日本の オルタナティヴ・ギター・ロック/パンク・ロック/ソウル・ミュージック・バンド。

 2日目のグリーン・ステージ一発目はご存知サンボマスター

 サンボマスターのライブは一度だけサマソニのビーチ・ステージで目撃したことがある。そのライヴの様はサンボマスターのパブリックイメージそのままで、ヴォーカル・ギターの山口がひたすらオーディエンスを煽り、オーディエンスをひたすら踊らせ続ける圧巻のライブ内容だった。

 一般的にサンボマスターといえばパンク・ロックであり、ソウル・ミュージックという印象が強い。それは確かに間違ってはいないが、同時に彼らはダンス・ミュージックを3ピースで奏でているバンドでもある。The Stone Rosesザ・ストーン・ローゼズ)は「90年代はオーディエンスの時代だ」と言ったが、サンボマスターはそれを愚直なまでに実行しているバンドという風に私には見える。

 サンボマスターはダンス・ミュージックを奏でているバンドであるとともにボーカル・ギター山口の語りはとても優しい。心優しい男の激しいダンス・ロック。それがサンボマスターの私なりの解釈ということになる。

 

2.Cocco(コッコ)

  コッコは沖縄出身の女性シンガー・ソング・ライター。歌姫。

サンボマスターに続いて邦楽アーティストの紹介となる。サンボマスターと同様にフジロックでもっとも大きなグリーンステージへの登場となる。女性アーティストながら、私の中ではパンクにカテゴライズされている。

 個人的な印象としては女性アーティストと夏フェスの大きなステージは食合せが悪いと考えている。理由としては単純でスクリーンに自分の姿を映すことを嫌う女性アーティストが多く、視覚的な楽しさを獲得出来るポジションが限られているからだ。

 私はコッコのすべての楽曲の中で、ベタではあるけれど「強く儚い者たち 」が好きだ。「あなたのお姫様は 誰かと腰を振ってるわ」という強烈な歌詞のインパクトもさることながら、その直後に「人は強いものよ」と続けているように、しなやかさとシニカルさをあわせ持つ歌手としての強さを感じている。

 

3.The Avalanches(アヴァランチーズ)

  ザ・アヴァランチーズはオーストラリア出身のエレクトロニカ・サンプリング・ユニット。もしくはヒップ・ホップ/ネオ・サイケデリア。

 去年リリースされたアルバム「ワイルドフラワー」以降ライヴ活動を精力的に行っている。現在のメンバーはロビー・チャターとトニー・ディ・ブラーシの2人で、ステージ上には何人かのラッパーと女性ヴォーカルが曲により参加する。

 フジロック2016 3日目の時の注目アーティスト紹介(→link)でも取り上げたが私の注目アーティストでもある。ただし昨年は残念ながら来日およびフジロック出演がキャンセルとなり大変残念な思いをした。

 音源を聴くと全編サンプリングにより構築された甘美なメロディ、映画のような享楽姓、そして音楽の全てがそこにある。ヒップホップであり、サイケデリックでもある。

ところがライブの動画を見ると音源を聴いていた時と風景がガラリと変わり、まるでJagwar Ma(ジャグワー・マー)を思わせるようなサイケデリックさが登場する。

 

4.The Lemon Twigs(ザ・レモン・ツイッグス)

 アメリカ・ニューヨーク出身のオルタナティヴ・ギター・ロック・バンド。昨年10月にイギリスの名門インディーレーベル4ADよりデビューアルバムをリリースしたばかり。

 レモン・ツイッグスはダダリオ兄弟2人を中心とするバンド。

ダダリオ兄弟つまり兄ブライアンと弟マイケルはともに、ヴォーカル・ギターとドラムスを担当し、メイン・ヴォーカルではない時にドラムスに入る形式。2人の他はベースとキーボードで構成されており、音としてはシンプルなインディー・ロック。

 少し昔懐かしい感じのする、アレンジも含めて70年代後半から80年代前半の雰囲気がある。

 ダダリオ兄弟は若く勢いもあり、ルックス的にも印象がよく、音源よりもライヴで実力を発揮するタイプ。

5.Death Grips(デス・グリップス)

 デス・グリップスはアメリカカリフォルニア州サクラメント出身のヒップ・ホップ・バンド。 ヒップ・ホップ・ユニットという言葉よりもヒップ・ホップ・バンドという響きが似合う。ヴォーカル・スタイルはヒップ・ホップ/ラップだが、奏でる音はパンク/ハードコアのようであり、ノイズ/インダストリアル・ロックのようでもある。

 フジロックには二度目の登場。前回の登場時から注目していたが、フジロック2013出演の際は深夜帯の登場であったため私は未だ彼らのライヴを体験していない。

 この記事を書くためにいくつかの彼らの動画を見たが、その感想は「不穏」である。「暴動直前」とか、「事件前夜」、といった形容が頭に思い浮かんだ。正直に言ってしまえば少しライヴを見ることを躊躇してしまいそうだ。オーディエンスも含めてどこか野蛮な、原初的な雰囲気がある。

 けれどその野蛮さこそが、最近のロックの失ってしまった、魅力、引き寄せる力ではないかと私は思っている。 

 

6.Corneliusコーネリアス

  コーネリアスは日本のオルタナティヴ・ロック・ユニット。小山田圭吾によるソロ・プロジェクト。

 コーネリアスについてジャンルを特定することは実は難しい。実験音楽でもあり、ギター・ロックでもあり、ドリーム・ポップでもあり、アート・ロックでもあり、初期はフリッパーズ・ギターの資産を引き継いだ渋谷系でもあった。おそらくはコーネリアスについてジャンルを限定することはひたすらに無意味だと考える。小山田圭吾は一人の音楽家として好きなように音楽を奏でた結果がコーネリアスという形という風に見える。

 奇しくもかつての盟友・小沢健二と同日でのフジロック参加となる。

 6月に入ってから新譜「Mellow Waves」をリリース済みで、国内でのライヴをすでにおこなっており、その際のセットリストとしては「Fantasma」「POINT」「Sensuous」そして今回の新譜「Mellow Waves」から数曲づつの内容となっていたようだ。秋からツアーが予定されており、今回のフジロックでは「Mellow Waves」からはそこまで多くの楽曲を演奏しない予感がある。その代わりに前作の「Sensuous」からの楽曲が多めになると想像されている。

 ※申し訳ございません。比較的個人の妄想を垂れ流す当ブログですが、コーネリアスのセットリストに関しては他のブログにそう書いてあったので、私もそう思うという内容です。

 

7.Temples(テンプルズ)

 テンプルズはイギリス出身のサイケデリック・ロック・バンド。

前回のフジロック登場の際にも書いたが(→link)、今もっとも注目するべきUKロック・バンド。その気持は今でも変わらず。音の雰囲気はThe Beatles(ザ・ビートルズ)のサイケデリック期の美しさに通じるものがある。

 今年3月にリリースされた2ndアルバム「Volcano」も、1stアルバムに違わぬ完成度となっており、今後のUKロックの主役となることはないであろうけれど、名脇役としてシーンに華を添えてくれるぐらいの存在感はある。

 おそらくテンプルズは彼らの奏でている音楽のように、大きく化けるというよりも着実に地位を確固たるものにしていくと考えている。

8.小沢健二

 小沢健二は日本のシンガー・ソング・ライター。

 今年はフジロック注目アーティストメモには邦楽アーティストの紹介が多い。もちろんフジロックそのものの変質という部分もある。けれど、注目するべきアーティストが多く出演していることも事実だ。

 昨年(2016年)、小沢健二はライブツアーを実施した。私もライブツアー序盤の名古屋で小沢健二を体験した。その時の様子はブログにも書いた(→link)。ツアー当初はチケットは原価割れでの取引されていたようだが、ツアーが進むとこのチケットはむしろ高騰した。序盤でライブを目撃したお客さんがリピートのチケットを求めたからだ。それぐらいにライブの出来は良かった。

 その時に思ったことがある。このライブはフジロック向きだなと。インディオのような羽飾りをつけたバンドメンバーはさながらフィールド・オブ・ヘヴンの住人のようだった。ステージとしてはグリーン・ステージが似合うように感じた。いやホワイト・ステージもお似合いだろう。私の妄想は広がった。

 予感のようなものがあった。小沢健二フジロックに出演するのではないかと。

 残念ながらフジロック2016ではこの予想は外れた。

 けれど1年越しのフジロック2017で小沢健二はホワイトステージに登場する。そして今回のライヴは前回のツアー/セットリスト内容の踏襲という噂もある。ある種、私の期待通りで嬉しい限りだ。

 また、盟友スチャダラパーも金曜日に出演予定となっている。「今夜はブギーバック」が演奏されることも間違いない。

 もうひとつ、今年にはいってはら小沢健二はシングルを発表している。楽曲的には昨年のツアーで披露された新曲「流動体について」だ。

 この楽曲が凄い。

 何が凄いって歌詞が凄い。

 この曲は間違いなく演奏されると思うので大変楽しみにしている。

 

9.Aphex Twinエイフェックス・ツイン

  エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェイムスはイギリスはコーンウォール出身のエレクトロニカ/ダンスDJ。通称テクノ・モーツアルト

 ジャンルはテクノであると言われるが、実際にはテクノであり、アンビエントであり、アシッド・ハウスであり、ドラムン・ベースであり色々なジャンルを多岐に渡り横断的に奏でるDJ。DJというよりは音楽家こそエイフェックス・ツインにはふさわしい言葉。

 エイフェックス・ツインのステージ/演奏時間について、私は大歓迎している。流行のEDM勢のように分かりやすくオーディエンスを煽ったりすることのないリチャード・D・ジェイムスではあるけれど、おそらくヘッドライナーという位置づけである以上は大掛かりな映像を準備しているものと思われる。

 私は実はエイフェックス・ツインのライブを一度しか見たことがない。それはサマソニの深夜帯に登場した時のことだ。幕張メッセの中の室内ステージでのDJプレイも印象的で悪くはなかった。

 今回はあの時以上の大きな野外ステージでリチャード・D・ジェイムスが登場する。

 大音響のテクノサウンドと大きなノイズをグリーンステージのオーディエンスに浴びせまくってくれるものと信じている。

 

10.LCD SoundsystemLCDサウンドシステム)

  LCDサウンドシステムはアメリカ・ニューヨークに活動の拠点を置く、ディスコ・パンク・バンド。主要メンバー(ヴォーカル・ギター)のジェームス・マーフィーはこのバンドの所属先でもあるDFAレコーズの設立者でもある。

 私が今回のフジロックでもっとも期待しているアーティスト。バンド形式ながらダンス的な要素が強く、エモーショナルに踊れるバンド。それでいてどこか、無機質でクールな部分をあわせ持つ。

 

 

フジロック2017 土曜日のまとめ

  そんなわけで2日目土曜日はここまで。

 タイムテーブルを確認する限りは明らかに見たいバンドが重複しています。

 もともとそんなに好きじゃなかったエイフェックス・ツインなんですが、音源を聞き直したり、ライヴの動画を見ると圧倒されてやっぱり見たいと思いなおしました。

けれど、小沢健二LCDサウンドシステムは絶対外したくない、などひたすら悩んでおります。

 またデス・グリップスのライヴはなんだか不穏な感じがして若干引き気味です。

 さてさて、どうなることでしょうか。

 3日目に続きます。

 

 

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