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おすすめブログのカウンターとして始めたはずが、気がつけば薄っぺらなブログ

あらすじ

アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 1 巻/荒井ママレ

あらすじ 本書は医療の現場においては決して陽のあたる称賛を得るわけではない薬剤師、しかも病院薬剤師にフォーカスをあてた、時には己の存在意義に悩んだりする場面をもったりもするが、それでも患者に寄り添った力強い物語である。 アンサングシンデレラ …

旅のラゴス/筒井康隆

あらすじ 1980年代、筒井康隆は全盛期だった。その80年代中盤の著作の中でも異質でありつつも、筒井康隆的である本作「旅のラゴス」を今日は取り上げる。 本書はラゴスを主人公としたファンタジー的かつSF的な一生をかけた旅の物語となり、その舞台はかつて…

狂気の左サイドバック/一志治夫

あらすじ 本書「狂気の左サイドバック」はサッカー日本代表にすべてを捧げた男・都並敏史が「ドーハの悲劇」に至る裏側でどのように闘い、どのように苦悩し、そして彼および彼らが何故敗れたのかの過程を記したノンフィクション作品である。 狂気の左サイド…

花冠の志士 小説久坂玄瑞/古川薫

花冠の志士 小説久坂玄瑞 (文春文庫)/古川薫 → link あなたは久坂玄瑞についてどれほどご存知だろうか? 例えば私はそれなりに幕末を舞台とした物語が好きだ。 少なくとも明治維新以降の日本よりも、鎌倉時代よりも平安時代よりも室町時代の文化史よりも、私…

アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎

映像化が難しい作品 「アヒルと鴨のコインロッカー」は映像化が難しい作品と言われていた。けれど実はすでに2007年に濱田岳を主演として映画化されている。この映画については私自身は見ていないため、話の根幹である「あの部分」をどのように処理しているの…

「夏草の賦」の意味と長宗我部元親の生涯

司馬遼太郎の歴史小説「夏草の賦」の感想を上巻・下巻それぞれ書いた。この話の主人公は四国土佐の出身・長宗我部元親。彼が家督を継ぎ正室をもらうところから始まり、四国を統一するも羽柴秀吉に降伏、戸次川(へつぎがわ)の戦いで長男の信親を失い、そし…

ブルー・ジャイアント 2巻/石塚真一

BLUE GIANT 2/石塚真一 → link 自分の好きな女性に自分の好きな音楽を聴いてもらう時の気持ちってどんな風だろう。逆に自分の好きな女性が聴いている音楽を聴く時の気持ちってどんな風なんだろう。 前の巻(1巻)の最後でこの物語の主人公・宮本大(みやも…

かもめのジョナサン/リチャード・バック(五木寛之訳)

最初に 「かもめのジョナサン」というタイトルは「かもめの水兵さん」を想起させどこかユーモラスで楽しげな印象を与える。少なくとも私にとってはそうだ。あなたにとってはどうだろうか。 実のところこの物語は決してユーモラスで楽しげなものではない。ジ…

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