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おすすめブログのカウンターとして始めたはずが、気がつけば薄っぺらなブログ

コーチェラ2016 youtube動画配信の感想

  

 もうすでに先月4月の話題となってしまいましたが、皆様はコーチェラの動画配信をご覧になったでしょうか。

 そうです。海外アーティストが「コーチェーラー」と無駄に叫ぶ、ヤシの木と観覧車と夜景とビキニの享楽の夏フェス、アメリカのコーチェラ・ヴァレーで4月に開催されていたコーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティヴァルのことです。

 今年のコーチェラ2016はCalvin Harris(カルヴィン・ハリス)、LCD SoundsystemLCDサウンドシステム)、Guns N' Roses(ガンズ&ローゼズ)と、かなりバラエティにとんだヘッドライナーを取り揃えつつ、例年のごとく話題のアーティストたちが夏フェスシーズンの開幕を告げるがごとく多数登場しました。

 私も時間の許す限りたくさんのアーティストをyoutubeの動画配信で見て回りました。そんなアーティストのライヴを見た感想を少しだけメモ代わりに残してたいと思って今さらではありますが、こうして記事にしています。

 

 本当は動画をペタペタと貼っていけばよいのでしょうが、残念ながら開催間もない今の時期はコーチェラの動画はかなりの頻度であっさり消えてしまうことが多いため、興味のある方はご自分で検索されることをおすすめいたします。

 

 それでは、始めたいと思います。 

 

Lcd Soundsystem

 

 1日目のヘッドライナーとして登場し、この3日間でもっともコーチェラを盛り上げたのは、そうです。LCDサウンドシステム。

 ニューヨーク出身のディスコ・パンクバンドです。一時期は活動休止して中心メンバーのジェームス・マーフィーはArcade Fire(アーケイド・ファイア)のアルバム・プロデュースなどをおこなっていましたが、2015年突如復活して、今回の再結成に至るわけです。

 私が00年代以降のバンド/アーティストとしてはSigur Rósシガー・ロス)、James Blake(ジェイムス・ブレイク)と並ぶくらいに重要なアーティストだと思っているのが、このLCDサウンドシステムです。

 今回のコーチェラのライヴもヘッドライナーにふさわしい出来で復帰直後間もないライヴとは思えないようなとても熱量のある素敵なライヴだったと思っています。

 まだ現在は新しいアルバムは完成していないこともあり、セットリスト的には過去のベストヒット的なものだったこともあり、バンドもオーディエンスもかなり良い状態だったと思います。

 

 

Grimes

 

 今回もっとも成長したライヴを魅せたのはGrimes(グライムス)でした。

グライムスはカナダ出身のクレア・バウチャーによるソロ・ユニットです。1stアルバムの時のライヴを私は名古屋と東京で見ているんですが、その時の印象では可愛らしい宅録・オタク女子がステージの片隅で(実際には真ん中ですが)ちょこちょことキーボードを触りながら歌っているといった雰囲気でした。渋谷陽一は高校生の文化祭のようだと、そのライヴについて表現していましたが、とても的を射た感想だったと思います。

 そんなグライムスも昨年発売された2ndアルバムでNMEの年間ベストで1位に選出されるなど、それは少し過大評価ではないかとすら思っていたんですが、今回のコーチェラのライヴをみて驚きました。音楽の振れ幅が格段に広がり、ダンサー達を引き連れ、足を高くあげ、獣のように吠え、転がり、ギターを演奏し、まるでポップスターのように振舞っているではありませんか。

 そしてライヴを見て納得しました。確かにこの人の作ったアルバムがNME的には一番だったのかもしれんな、と。

 ただやっぱり、クレアはポップスターとはちょっと違うとも思いました。それでも、それでも、ポップスターであることを引き受けようとするグライムスにたいして私は訳の分からない感動をおぼえました。さらに言えばグライムスのライヴを来日の機会があれば是非見たいと強く思いました。

 

 

Last Shadow Puppets

 

 ご存知Arctic Monkeysアークティック・モンキーズ)のヴォーカル・ギター、アレックス・ターナーのサイド・プロジェクトです。

 アルバムは持っているし、聴いてもいたんですが、ライヴを見るとそのあまりの古い感じの音に驚きました。

 アレックス・ターナーはある種ロックオタク的なことを言われたりもして、アークティック・モンキーズでも近作では特にその傾向があるんですが、けれどアークティック・モンキーズはどちらかと言えば若いバンドがわざわざ古い音を最新の感性で鳴らしている、いわば10年代の音といった趣きが無いわけはないんですが、このLast Shadow Puppets(ラスト・シャドウ・パペッツ)はどうでしょう。あんた、何歳だよ。何十年選手なんだよといった感じでしあがっているではありませんか。

 

 

The Kills

 

イギリス人男性のホテルと米国女性のヴィヴィの2人からなるThe Kills(ザ・キルズ)。

 その昔サマソニでザ・キルズが来日した際に私は彼らの演奏を見に行きました。すると、どうでしょう。ヴィヴィ一人(と通訳)だけが出てきて演奏用のデータが消し飛んでしまったため「演奏ができなくなりました、ごめんなさい」と言われて、突如ステージがキャンセルとなってしましました。その時のヴィヴィはひどく儚い感じで、ひどくしらしい感じでした。この時、どちらかと言えば私は気難しい英国人男性であるホテルがサマソニでのライヴ演奏を面倒臭がったためにステージが突如キャンセルになったものだと勝手に解釈をしていました。

 気難してくて気分屋の英国人男性ホテル、それに振り回される健気な米国人女性のヴィヴィ、これが私のザ・キルズに抱いていたイメージです。

 ところがどうでしょう。動画で見るザ・キルズ特にヴィヴィはロックンロール・デュオとしてホテルと互角以上に渡り合っているではありませんか。儚げでか弱いパートナーなどではいっさいないではありませんか。

 ザ・キルズのライヴ中継は彼らが発表している音源よりも、はるかにロックンロールな感じでゴリゴリとしたステージで2人組とは思わせないパワーが有りました。

  

Disclosure

Settle/Disclosure  → link
 

 UK出身のエレクトロ系兄弟ユニット、Disclosure(ディスクロージャー)。

 コーチェラのライヴではかなりたくさんのゲストボーカルを用意しており、かなり華やかなステージでした。

 LatchやOmenなどで共演しているSam Smith(サム・スミス)、また2ndアルバムでフィーチャリングされたLorde(ロード)、White NoiseではAluna George(アルーナ・ジョージのアルーナ・フランシス)、さらにはKwabs(クワブス)、Lion Babe(ライオン・ベイブ)、Brendan Reilly(ブレンダン・ライリー)と次々とゲストシンガーが登場、とにかく豪華な内容でした。

 実は彼らは今年のフジロック2016にも登場します。

 ただ残念なことにやはりアメリカ/イギリスでのパフォーマンスでもなく、ヘッドライナーというわけでもないので流石にゲストヴォーカルは難しいでしょうか。

 個人的には同日にロードもしくはアルーナ・ジョージやロードあたりをブッキングしていただければ少しばかり夢が広がるのですが。

 

Rhye

 
 Sade(シャーデー)のような声質を持つ男性ヴォーカリストを要する独特な2人組Rhye(ライ)。
前回書いた記事では女性ヴォーカルだと思っていたけれど、実は男性ヴォーカルだった信じられない、という趣旨の内容と書きました。
 配信される動画を見るとびっくりするくらいに、かっちりと男性ではありませんか。
そして不思議な事にあれほど事前で聴いた時には女性ヴォーカルと感じた声質も中性的で判断が迷うものの、男性のそれに聴こえるわけです。
 もしかして録音技術の魔術なのか?と思いアルバムを再度聴き直したわけですが、すると、どうでしょう。以前はあれほど女性ヴォーカルそのものに聴こえていたはずなのに、今では男性ヴォーカルに聴こえないわけでもない、くらいに感覚が変わっていました。
 耳ですら普通に騙される。これが今の私の偽ざる心境です。
 
 

Underworld

 

 今年のサマーソニック2016にヘッドライナーとして登場するのはUKのエレクトロニカ/ダンスデュオにしてアンセムメーカー・Underworld(アンダーワールド)です。

 サマソニ2016の初期の発表ではRadioheadレディオヘッド)のみがヘッドライナーとして扱われアンダーワールドについては微妙な感じの扱いでしたが、結局ヘッドライナーに落ち着いたようです。

 後にクリエィティヴマンの清水代表がロッキング・オン誌で語ったとことによればギリギリまでColdplay(コールドプレイ)と交渉していたけれど、直前で振られた。アンダーワールドとはそういう(コールドプレイがダメだったらヘッドライナーにするよというような)契約をしていたとのことだったんですが、流石にそれはどうなんでしょうか。もしかしたら今年中止となってしまったソニックマニアのメイン格ということも考えられていたのかもしれませんね。

 話がそれました。ライヴの感想です。

 今年発表された新譜がセットリストの序盤に据えられた構成で、しかもこの新譜がそこまで過剰にダンサブルというわけでもなかったため、ボーカルのカール・ハイドの年齢もあって、あまりカール・ハイドが動かなくなっているなあと思ったのもつかの間、後半、私たちのアンダーワールドが帰って来たではありませんか。レズ/カウガール/ボーン・スリッピーの流れは美しすぎて、カール・ハイドのVXも炸裂するところは素晴らしい、見てよかったと思いました。

 ただし、ステージが小さかったのか、やはりカール・ハイドも寄る年波には勝てないのか全編パワフルというわけにはいかなかったようです。

 

Courtney Barnett

 

 話題の新人、Courtney Barnett(コートーニー・ヴァーネット)。オーストラリア出身の女性シンガーソングライター。サウスポーでギターを奏でており、カート・コバーンのようなギターリフをはじき出す。一人ニルヴァーナ状態です。

 そんな話題性充分だったんですが、実は私は本当のところを言ってしまうとちょっとピンとこなかったです。なんだか猫背っぽいというか姿勢が悪いというか、ギターがでかいというか、ちょっと近所のオバサンが買い物帰りのような佇まいというか、切れ目のない歌唱方法がソリッドじゃないというか。とにかくエッジが立っていない感じがして、そこまでの圧倒的なものは感じ取ることはできませんでした。

 ただし、ちょっと最初からハードルが上がってしまった部分があるので、色眼鏡なしで見れば新人としては破格なソングライティングだとは思います。

Chvrches

 

 イギリスはグラスゴー出身のエレクトロ・バンドChvrches(チャーチズ)。

 いつもどおりのチャーチズでした。ローレンが可憐でかわいかったです。

 以前サマソニで見た時には突如として傍らで楽器(多分シンセサイザー)をさわっていたマーティンがメインボーカルとなり歌い出した時には、どうしたものかと思いましたが、今回の動画配信ではそんな場面はなかったようです。

 

Guns N'roses

 

 Guns N' Roses(ガンズ&ローゼズ)のライヴはYoutubeの中継ではわずか15分くらいしかありませんでした。

 そして直前の情報ではヴォーカルのアクセル・ローズAC/DCに加入するだの、足を骨折しただのよくわからない情報だらけでした。

 そして実際のライヴ中継がはじまると、もうすでにオーディエンスもノリノリで景気よく「ガン、ゼン、ローゼズ」と叫んでいます。

 ほどなくライヴははじまりました。フジロック2015でのフー・ファイターズのライブの時のようにステージの真ん中に車いすにのった小太りの見知らぬ男とその脇にはギタリストのスラッシュがいるではありませんか。

 ウェルカム・トゥ・ジャングルのイントロをスラッシュが奏ではじめました、すると車いすに座った小太りの男が突如として歌いだすではありませんか。

 聞き間違うはずなどありません。アクセル・ローズの声です。

 見た目は随分変わってしまったけれど、相変わらずのアクセル・ローズです。

 続いてスウィート・チャイルド・オブ・マイン。

 スラッシュの方はシルクハット姿でギターを弾く様子はいっさい変わりがありません。そしてベースのダフ・マッケイガンはむしろ若返っているんじゃないかと思うくらいのカッコよさでした。

 配信としてのラストはノーベンバー・レイン。アクセルがピアノを弾く曲です。でもこの曲でピアノを弾くアクセルはむしろ可愛らしいおばあちゃんのようでした。またスラッシュは残念なことにピアノの上に上がってギターを弾くことはありませんでした。

 もしそうなったらある種の感銘はあったのですが。

 たった3曲でしたが良いライヴだったと思います。

 

 

Sia

 

 現地時間での金曜日、土曜日のライヴ中継はかなりがっつり見ることが出来たのですが、残念ながら日曜日分についてはほぼ見ることが出来ませんでした。

 その中で一人インパクトのあるアーティストがいたのでご紹介を。

 それはオーストラリアのシンガー・ソング・ライター、Sia(シーア)です。

 彼女はかなり変わったセットのようなステージをもちこみとんでもなく幻想的なステージング、パフォーマンス、そして歌を披露し私の度肝を抜きました。

 

 コーチェラの(すぐ消えそうもないという意味で)良い動画がなかったので時代が異なりますが一応動画を貼っておきます。

 実際のコーチェラでのパフォーマンスも下の動画のような雰囲気にかなり近かったです。私が唯一彼女の動画を貼りたくなった気持ちもわかってもらえるのではないでしょうか。

  

 

 

まとめ

 そんなわけで、私はコーチェラ2016を2日間ほど楽しませていただきました。

3日目のあまり多くのアーティストを見ることは出来ませんでしたが、それでもシーアを目撃することができて本当に良かったと思っています。

 これからは夏フェスシーズンに突入するということもあり、いくつかのアーティストはフジロックサマソニにも登場するよていとなっていますので、私も機会があれば直に目撃したいと思っています。特にシーアが何かの間違いで来日することを願っています。

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