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コージィ城倉とプレイボール2

 

 今年(2017年)の春からコージィ城倉が「プレイボール」の続編を描いている。

「プレイボール」とはもちろん、ちばあきおが自身の作品「キャプテン」で初代のキャプテンを務めていた谷口が中学を卒業した後、墨谷高校に入学して以降を描いた物語のことだ。

 墨谷高校は弱小で甲子園とは程遠いところにある。その中で谷口がチームを引っ張り、活躍していく話ということになる。ところがこの話は不思議な事に、一つ下の後輩丸井と、二つ下の頼りになる後輩イガラシ、イガラシの強敵でもあった井口が揃った段階つまり谷口3年の春で、いったん話が終了している。

 その後ちばあきおが亡くなったこともあって、谷口の高校野球は春のままずっと止まっていた。

 

 プレイボールの続編をコージィ城倉が描くと聞いた時、少しばかり驚いた。

 私はコージィ城倉の描いた漫画とコージィが原作(森高夕次名義)の漫画をそれなりに読んでいる。「おれはキャプテン」「ロクダイ」「プニャリン」「ももえのひっぷ」「ショー☆バン」「ストライプブルー」「グラゼニ」「江川と西本」。特徴としては話が長くなってくると途端にぶん投げ気味に終わるようなところもある。

 コージィ城倉の描く漫画の主人公はどちらかと言えば、色々なことに思い悩んだり、ストレートではない紆余曲折ある思考をしていたりして、ちばあきおの描く猛特訓、猛練習でなんでも乗り越えてしまう登場人物たちとは何か毛色が違うようにも思えたからだ。

 

 「プレイボール2」はグランドジャンプという雑誌に掲載されている。私はこの雑誌のことを知らなかった。

 手に取ると懐かしの「キャプテン翼」も掲載されている。

 復活の第一話ではグランドジャンプの表紙を谷口が飾っている。実は第一話を読んでびっくりした。絵柄が、ちばあきおがそのまま描いたんじゃないかと思えるくらいに完コピされていた。往年の詳しいファンが読んだら全然違うよ、というかもしれないけれど、私からしたら素晴らしい、の一言でしかない。

 

 この記事を書いている今、「プレイボール2」は第4話まで進んでいる。少しばかり喋りすぎる谷口は、なんだかカズマサ(おれはキャプテンの主人公)っぽいけれど、それでもまだまだ期待が持てる内容と思って読んでいる。

 

 ところで、これは「プレイボール」よりもむしろ「キャプテン」でのイメージになってしまうけれど、今1年生として入学してきたばかりのイガラシはイチローに似ている。これはイチローも認識していて、過去のインタビューなどの中で何度か発言しているようで、イチローもイガラシが好きらしい。 

 

 まだ、イガラシが活躍するところまで話が進んでいないけれど、谷口が谷口らしく、丸井が丸井らしく、イガラシがイガラシらしく話が展開することを期待している。

 

 

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