フジロック 2013 1日目 見たいと思ったいくつかのアーティストとか出演者とか
気がつけばフジロック 2013が近づいてまいりました。皆様はどのようなご予定でしょうか。
私は運が良ければフジロックに行きます。運が悪ければ自宅待機です。いえ、もともと音楽自宅籠城派なので、別に家でじっとしていてもまったく問題ありません。が、しかしもしフジロック2013に仮に行くとするならばこんなアーティストを見たいんだぜ、というメモです。
基本的に私はレッドステージ、グリーンステージ、ホワイトステージとカフェド・パリがあれば事足りる平凡なおっさんですし、昼の3時くらいに苗場につけばいいなと思っています。なので、もうコアさもマニアックさの欠片もないありふれた感じのリストとなっています。
1.Rhye(ライ)
トップバッターが15:10スタートのアーティストとか大変やる気のない感じです。でも大丈夫です。そんな私に負けず劣らず、ライもボーカルの感じがシャーデーみたいな感じでやる気ない感じです。でもシャーデーのようなソリッドなギターはないです。
アーティスト名(Rhye)をずっとラーイと読んでいたんですが、いつの間にかライというアーティスト名の呼称になっていました。競走馬でブラッシンググルーム産駒に同じ表記のRhyeという馬がいてその馬は日本ではラーイと呼ばれていたので、同じように呼んでいたんですが、こちらのアーティストはライで表記するようになったらしいです。
2.Fun.(ファン)
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初めて曲というかボーカル聴いた時はびっくりしたんですよ。おまえQueen(クイーン)だろって。もともとこの人The Format(ザ・フォーマット)というパワーポップ・バンドのボーカルなんですけど、私はそのバンドがとても好きだったので、あれ?こんなだっけ?こんなフレディ・マーキュリーっぽかったっけ?何かの間違いじゃ?とFun.を最初に聴いた時は思ったものです。Fun.はサマソニ向きじゃないか、みたいな意見もあるらしいんですけど、バンド名だけを聴いた時はもっとパキパキのエレクトロ・バンドを想像したんですが、全然そんなんじゃないし、どちらかと言えばフジロックのグリーンに向いている人たちなんじゃないかなと思ったりしています。
3.Sparks(スパークス)
今回紹介するアーティストの中で唯一、赤・緑・白のステージじゃない人たち。というかオレンジコートです。そして、この時間はスパークスとマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、オブ・モンスターズ・アンド・メンと実力派というか話題のアーティストがかぶる大激戦な時間帯。特にスパークスとマイブラのかぶりは尋常じゃなく、どちらかを見るともう片方は確実に見られなくなる感じです。ただ少し気になるのはフジロックのすぐ後に新譜が出るっぽいんですよね。どんなセットリストになるんでしょうか。
4.My Bloody Valentine (マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)
今回の最大の問題児、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン。ステヤン騒動から奇跡の再来日を果たした彼らに与えられた時間はわずか1時間。えっ!なんすかそれは。You Made Me Realise(ユー・メイド・ミー・リアライズ)のノイズ・ビット(noise bit)をがっちりやったら、それだけであなた25分ですよ。新しいアルバムが今年出たばかりだというのに何もかも足りませんよ。しかも時間的にちょっと明るい。ビリンダ・ブッチャーだけをただひたすら眺めていたいだけの私としてもいろいろ辛い。しかも後ろのブラフマンをガン無視して30分くらい延長していただいてかまわないんですが、そうすると、オブ・モンスターズ・アンド・メンがほぼ見られなくなるじゃありませんか。とにかく悩みが尽きないです。
5.Of Monsters and Men(オブ・モンスターズ・アンド・メン)
アイスランド出身のフォーク・ロックっぽいというかカントリー・ロックっぽい人たちでメインボーカルは女性で、もう一人ラグナーというおっさんとかけあいをする形のバンドです。曲は基本的にヘイヘイ言ってます。アルバムタイトルは「Hey」にしたらわかりやすくていいんじゃないでしょうか。
コーチェラのライブ映像見ると、このメインの女性ヴォーカルのナッナという人の顔がめちゃめちゃビョークっぽいんです。ビョークってのはアレかアイスランド人の平均的顔立ちなのか?という疑問すら湧いてきました。同タイプとも思えるマムフォード&サンズもフジロックにやってくるんですがフロントメンバーに女性がいると華が圧倒的にあって得だなと思える感じです。おそらくこちらのオブ・モンスターズ・アンド・メンのほうが人気になるんじゃないでしょうか。
6.Tame Impala(テーム・インパラ)
テーム・インパラが出した「Lonerism」は2012年に私がもっとも愛聴したアルバムでもあります。個人的な2012年のNo.1はLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)のCelebration Day(セレブレーション・デイ)だったんですが、それはまた別の話ですね。
そんな彼らがフジロックにやってきます。自分の中では、今年のフジロックで一番に心躍る話題でもあります。ただ、ちょっとレッド・ステージというのは残念に感じています。出来ればホワイト、願わくばグリーンが似合うくらいのスケールの大きさがあるとは思っています。
オーストラリアのバンドなんですが前述のアルバムは2012年はNMEのアルバム・オブ・ザ・イヤーにも選ばれています。NMEでNo.1ですよ。びっくりですね。
音の感じはビートルズのサイケデリック期のような作りで、いったい今はいつだ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが2013年です。ベーシストが今年に入ってから交代したようで若干不安ですが、それでも大きく期待しています。
7.Nine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)
8.Skrillex(スクリレックス)
前から思っていたんですがスクリレックスのウィキペデイアの画像はなんだか悪意がパンパンにあふれていないでしょうか。いや、そもそもこの人の容姿とか髪型に突っ込むのが野暮というものでしょうか。
ナイン・インチ・ネイルズの前あたりに配置されたら確かにミーハーな感じ爆発で良い雰囲気かなとも思ったんですが、なんとホワイトステージのトリです。将来的にはThe Chemical Brothers(ケミカル・ブラザーズ)やUnderworld(アンダーワールド)的存在になるんでしょうか。
実はまだデビュー・アルバムと呼ばれるものを出しておらず、2枚の印象的なEPを世に送り出している(EPそのものではほか数タイトル発売されている)状態です。
EDM(Electronic Dance Music)という言葉を今このタイミングでブログで書けば、多くの人がネガティヴな文脈でのみ使おうと考えるんですが、スクリレックスはそのEDMのもはや中心的人物といって良いのではないでしょうか。さらに言えばダブステップという言葉の意味を大きく塗り替えた人物でもあると思います。今、ダブステップという言葉から思い浮かぶ音が人によって違ってきていると思うんですが、ダブステップをよりメジャーに、より軽薄に広めたのはこの人ではないでしょうか。
そんなネガティブな感情のいっさいを引き受けて闘うスクリレックスという存在はもはや闘争の歌ですよ。ちょっとしたレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンですよ。神が宿りし髪型ですよ。スーパースターですよ。もはや、何が言いたいのかさっぱりわかりませんが、スクリレックスに期待です。
とりあえず1日めに見たいアーティストはここで終わりです。本当はSOIL& “PIMP” SESSIONS(ソイルアンドピンプセッションズ)とかDJ Shadow(DJシャドウ)とかDeath Grips(デス・グリップス)とかも見たいんですが、アーティストの登場時間的に、私の根性的に、無理なのでここまでです。
気がむいたら2日目とか3日目とかサマソニ版をやります。いや、たぶんやらないです。