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フジロック2015

フジロック 夏フェス ライブ

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 今年(2014年)のフジロックで一番ざわついた瞬間について書きたい。

 

  フジロックは毎年7月の最終週くらいに、その名称とは裏腹に新潟県の苗場スキー場あたりを会場として開催されるいわゆる野外の夏フェスだ。

 

 2014年の目玉はArcade Fire(アーケイド・ファイア)、Franz Ferdinandフランツ・フェルディナンド)、Foster The People(フォスター・ザ・ピープル)といったアーティストで、約230組のアーティストが出演した。今年の入場者数は前夜祭も含めて4日間で延べ10万1000人だそうだ。

 近年でもっとも賑わったのはThe Stone Rosesザ・ストーン・ローゼズ)とRadiohead(レディオヘッド)が来日した2012年でこの年は延べ14万人を動員した。アウトドアグッズなどで有名なコールマン社の緑色の椅子に私が殺意をいだいた年でもある。

 

 一般的にフジロックと言えば気の早いオーディエンスは木曜日の前夜祭から参加し、キャンプでの参加者は日曜日の終演後、月曜日に苗場を去る。

 けれど私のような軟弱なファッションとしてロックを愛好するファンは日曜日の夜、下手をするとヘッドライナーの演奏中にフジロックから離脱する。なぜヘッドライナーの演奏中かと言えば帰りのシャトルバスの待ち時間を嫌うから。ヘッドライナーのアンコールを一曲くらいカットすればほぼ待ち時間なしでシャトルバスに乗れるというロックファンにはあるまじき理由。

 

 フジロック2014はひどく快適な状態だった。椅子問題に悩むこともなく、フェス飯やビールに行列ができることもほぼなく、大きな混雑もなかった。天気も大きく崩れることも暑すぎることもいっさいなく、日焼けもあまり対策する必要も薄く、長靴を装備したり、雨具を活用することもなく、服装や持ち物について頭を悩ますこともなく、丁度よかった。本当に快適な夏フェスだった。正直こんなフジロックは初めてだった。

 アーティストの方も早い時点でのKanye West(カニエ・ウエスト)のキャンセルはあったことと、若干タイムテーブル上、重要と思われるアーティストのかぶり方が例年よりも辛かったがそれは些細な問題で見たアーティストにハズレはなかった。先に目玉としてあげた3者は好演だったし、Travis(トラヴィス)、The Flaming Lipsフレーミング・リップス)、Lorde(ロード)のパフォーマンスはひどく印象的だった。

 

 3日目の日曜日。私はJack Johnsonジャック・ジョンソン)や東京スカパラダイスオーケストラを少しだけ見て、それからオアシスで五平餅を買い、最後のビールを飲んでフジロックから去ることにした。どうでもいいが私はこの時間のオアシスエリアが大好きだ。最後のヘッドライナーの演奏中、見たいアーティストを見てしまった私はある種すべてのミッションを成し遂げて何もかもから開放された気分になれるからだ。言っている意味はわからないだろうが、とにかく、糸の切れた凧のようにゆらゆらと酔っ払いながら、何の目的もなくオアシスエリアをさまようこの時間が素敵で仕方がない。よくよく考えてみると私は日曜日のフジロックのヘッドライナーをきちんと見たことがあるのなんてThe Chemical Brothers(ザ・ケミカル・ブラザーズ)だけだ。日曜日のその時間はほぼどの時もオアシスで五平餅を食うか、ソフトクリームを食べるか、カレーを食べるか、それともひたすらビールを飲むかしていた。

 とにかく、ダラダラとして最後の瞬間を過ごしていた。あとは帰る時を決めるだけ。

 

 「そろそろかな」と思い私は入場ゲートの方に向かった。入り口はつまり出口だ。

 

 例年、この出口(入場ゲート)には私が帰る頃の時間帯になると「SEE YOU NEXT YEAR」の文字が踊っていることが多い。なので、だいたいここで毎年、来年のことは分からないけれど、携帯のカメラで写真を取る。そうしている人も多い。なので、今年もそうするつもりで歩いて行くと、同じ方向に歩いているフジロックのお客さんたちから、ざわめきが起きた。その時、世界はどよめいた。

 

 フジロックの出口にかかれていた文字は「SEE YOU IN 2015!! 7/24 fri. 25 sat. 26 sun」。

 

 フジロック2015の開催のお知らせだった。例年であれば、新年を迎えた1月1日の日にオフィシャルホームページ上で開催が発表されることが多いが、今年はいきなり帰り際に発表されて少しドキドキした。私の心はざわついた。

 

 今年のフジロックは確かに快適で素晴らしかったけれど、どこか完成された感があって、ロック的ではなかった。確かにステヤンのような混沌は必要ないけれど、すべてが安定していた。

 混雑度合いも適度で、私はとても楽しかったが、それは運営会社のスマッシュにとってはどうだったんだろう。例年に比べて決して盛況とは言えない状況は飲食の出店者にとってはどうだったんだろう。とか、考えてしまう。

 

 退場ゲートのフジロック2015開催のお知らせは私の心をざわつかせた。その正体はいつか来るかもしれないフジロックの最終回が、もしかしたら来年なのかもしれないという妄想からだろうか。

 

 

 

 

※写真下手で大変申し訳ないです。

 

 

 

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