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フジロック2019と私の見たかったアーティスト

フジロック2019 前夜

 この文章はフジロック2019の前夜に書かれたものである。

残念ながら私は今年もフジロックへは行かない。これで2年続けて不参加ということになる。自分の年齢も考えるともういフジロックにいくことはないかもしれない。

 そんな気持ちでこの文章を書いている。

 

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初めてのフジロックの思い出

 インドア派でプロレタリアート魂を持つ私としては、名古屋から出かけると1度出かけるだけで10万以上かかり、アウトドアでブルジョアの香りのする立ち振舞いの多いフジロッカーたちで埋め尽くされたフジロックには否定的な気持ちが強かった。

 けれどある時、枕元にサウスポーのギタリストが立って「フジロックもエクスペリエンスさ」と囁いた。

 中学生の時に読んだ渋谷陽一のロックのアルバム購入ガイド以来のジミ・ヘンドリックスファンである私が、ジミヘンの言葉に逆らえるわけもなく、当然行った。

 フジロックへ。

 それが最初のフジロック

 初回のフジロックでもっとも印象的だったのは、越後湯沢から苗場にシャトルバスでむかうんだけれど、1時間くらいシャトルバスに乗るわけだけれど、トンネルを超えると一気に視界が開けて、キャンプでの参加者のテントがぶわっと見える瞬間があってひどく興奮したことを覚えている。

 自分の中では初回フジロックのハイライトはその場面になる。

10年代のフジロック

 その後、なんだかんだで毎年のようにフジロックにいくことになるが、2013年からは気になるアーティストについて事前に何かをこのブログで記すようになった。

 けれど、それも昨年は書けず、今年も気がつけば前日というわけだ。

そんなわけで、この記事の趣旨としては、フジロック2019に登場する私が気になるアーティストを力尽きるまで書くとことにある。

The Chemical Brothersケミカル・ブラザーズ

 ケミカル・ブラザーズはUK/マンチェスター出身のエレクトロニカ/ダンス・ユニット。

 今年(2019年)に入って、9thアルバム「No Geography」を発表する。デジタルより、ロックとテクノの融合と言われておりアンセムナンバーを多数持つ彼らだが、実はアルバムアーティストの側面も併せ持っており、毎回、完成度の高いアルバムをリリースしている。

 もっとも勢いのあった2ndアルバム「Dig Your Own Hole」やファンの間でも高く評価されている4thアルバム「Come With Us」、彼らを世に出した1stアルバム「Exit Planet Dust」はどれも素晴らしいアルバムだが、個人的には7thアルバム「Further」が彼らの最高傑作と信じて疑わない。

 特に7thアルバムはアルバムの出来としても最高で、かつ必殺チューンの「Swoon」まで収録され至れり尽くせりである。もはや2000年を越えて発表されたロックのアルバムの中では最高傑作ではないかとすら思える。事実、このアルバム後のフジロック11での公演は最高潮の状態で行われた。

 今作「No Geography」はそれらのアルバムと比較すると、そこまでのポテンシャルは感じないが、けれど、良作であると感じている。

 このアルバムおよび過去の名曲を軸に展開されるライブは盛り上がることは間違いなく、いけないことを非常に残念に思う。

 

 ケミカル・ブラザーズは金曜日のヘッドライナーで残念ながら、今回のフジロックでのライブ配信には名前がない。

 ケミカル・ブラザーズはともすると過去の音楽という印象を持っている音楽ファンもいるかも知れないが、全くそんなことはなく、今もなお盛り上がる現役感のあるユニットであることは間違いない。

 

シーア(Sia)

 シーアは大きなリボンが印象的なオーストラリアのシンガー・ソング・ライター。

私が今回、もっとも見たかったアーティスト。

残念ながら私がシーアを知ったのは彼女の長いキャリアからするとつい最近のこととなる。それは2016年のコーチェラ・フェスティバルの動画配信だった。

 大きなリボンで顔を隠してステージの片隅で歌うシーア。ステージの真ん中では幻想的に、舞台のように踊るダンサーたち。ポップであり、シアトリカルであり、幻想的なステージが繰り広げられていた。不思議な夜の出来事という形容詞がぴったりのステージに感じた。

 この時に私が感じたこととしては、おそらく彼女は日本では、そこまで大きな知名度はないけれど、本国(そのときにはオーストラリアとは知らなかった)もしくは英語圏ではそれなりのビッグネームで、知名度に国内と国外では格差があるんだろうな、と思った。それは、つまりこのアーティストは日本で来日公演を見るのは相当に難しいのではないか?ということでもあった。

 特にステージが舞台的であり、幻想的である以上、公演そのものにセットと人員に大きく費用がかかるのだろうと感じた。

 つまり、夏フェスで言えばヘッドライナーもしくは二番目に大きいステージのトリくらいでないと難しいのだろうなと。ステージ組みの関係からトリ前は無理だろうと感じた。つまり、日本公演のチャンスはないのではないかと思っていた。

 それがまさかの来日、フジロックの土曜日のヘッドライナーである。

そのフジロックに行けない私は相当なボンクラであるが、幸いなことに、フジロックは金曜日、土曜日はチケットが完売している。運が良ければシーアのパフォーマンスと歌声で評判が高まり、再来日する可能性は若干あがればよいな、と考えている。

 

 またさらに運の良いことに、シーアについては動画配信が予定されている。彼女のパフォーマンスに多くの人が釘付けになり、ぜひとも再来日、なんならサマソニ2021でシーアをヘッドライナーにしてもらえないだろうか。

 そんなことを私は考えている。

 

最後に

  本当はThe Cureザ・キュアー)だの、James Blake(ジェイムス・ブレイク)だの、Unknown Mortal Orchestra(アンノウン・モータル・オーケストラ)だの、Courtney Barnett(コートニー・バーネット)だの、Mitski(ミツキ)だのについてなんだかんだいいたかったけれど、深夜一時を過ぎたところで私は力尽きた。

 それでは。

 

 

 特にミツキは本当に良いアーティストなのでまだ聴いたことがない方は是非ミツキを。

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