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本のタイトルが読めない

あらすじ

 この文章は書店へ出向き、漫画だろうが、ライトノベルだろうが、ハードカバーだろうが、ファッション雑誌だろうが、新書だろうが、とにかく新刊の表紙を舐めるように眺めることが大好きな私の個人的な思いというか八つ当たりというか、デザインの進化を阻害する老害発言である。

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 ひとことで言ってしまえば「最近の流行りの書籍の表紙は字がなんだかんだしていて読めなあい」ということだ。

 いや、渡辺謙のごとくハズキルーペがほしいわけではない。

 字が小さいから読めないと言っているわけではない。

「の」の重複も許してほしい。

 もしくは、手に取る本が「文庫本X」みたいに隠されていて表紙の文字が読めないと言っているわけでもない。

 前に額賀澪著「拝啓、本が売れません」の感想を書いた時から薄々気がついてはいた。(→link)

 最近の本の装丁のデザインはおしゃれすぎて、まだ見ぬ読者に表紙タイトルを読ませる気がないんだ。

 もともと、女性向けの漫画ではその傾向がある程度強まっていたのは知っていた。それはいい。少女漫画は読まないわけではないけれど、「パタリロ」とか「ぼくの地球を守って」とか「のだめカンタービレ」とかどちらかと言えば作者があまり若くない漫画しかどうせ私は読まない。こんな、読者にとってある種挑発的な装丁を試みるのは若い作者の場合が多い。

 次に、表示デザインのタイトル文字が読みにくいパターンはライトノベルみたいな若者向け小説の表紙に進出している流れと感じていた。これもいい。私が今さら若い作家の若い読者向けのライトノベルを読む可能性は薄いと感じていた。

 また男性向け作品の漫画の表紙デザインにもちらほら、そういったものが現れつつある。

 そしてどうだろう、気がつくと舞城王太郎の新刊もついに、表紙タイトルの文字を読ませなる気があんまりない装丁ではないか。

 

 とりあえずサンプルをいくつか。

 

 

 

 

 

 

 川谷デザインへの私怨とかそんなんじゃねえっす。 

 あと最後の小松左京の「復活の日」は左上でちゃんと読めるじゃねーかって意見はごもっともな意見でござる。

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