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Franz Ferdinand/フランツ・フェルディナンド

フランツ・フェルディナンドのアルバムを1枚だけ聴くなら

 本アルバム「Franz Ferdinand(フランツ・フェルディナンド)」はUKロック不毛の時代00年代にドミノ・レコーズよりArctic Monkeys(アークティック・モンキーズ)とともに彗星のように現れた、本格的なオルタナティヴ・ギター・ロック・バンド・フランツ・フェルディナンドのデビューアルバムであり、そのキャリア最高傑作でもある。

 

 

 フランツ・フェルディナンド。UK・グラスゴー出身のギター・バンド。ギターバンドながらとてもポップで踊れるサウンドを作り出す。しかし、その楽しげな楽曲とは裏腹にバンド名は第二次世界大戦の引き金となる暗殺されたサラエボの皇太子の名を冠している。

 公式にはフランツ・フェルディナンドの語感がよいという理由でその名前を拝借シているということになっており、なかなかどうして一筋縄ではいかないバンドではある。

 

 冒頭にも書いたが00年代デビューのUKバンドとしてはアークティック・モンキーズ同様最大級の成功を収めている。

 大ヒット曲にしてライヴでの定番チューンとも言うべき「Take Me Out」もこのアルバムに収録されており、彼らの1stアルバムは00年代を代表する1枚といえる名盤となる。

 彼らは実はOasis(オアシス)のリアム・ギャラガーと同世代でデビュー時期から考えると遅咲きということになるが、その分、練られたバランスのよいアルバムとなっている。このアルバムのプロデューサーはThe Cardigans(ザ・カーディガンズ)などをプロデュースしたことでも有名なトーレ・ヨハンソンがつとめる。確かに「Take Me Out」には、ほのかにカーディガンズに似た北欧の香りがする。

 このアルバムは「Take Me Out」だけでなく良曲ぞろいの名盤といった趣きがある。

 

 イギリス出身のバンドは1stアルバムに名盤を制作してしまい、その後尻すぼみとなってしまうことが多々あるが、彼らは1st以降も良いアルバムを次々と発表し続けており、00年代、10年代と引き続き活躍をしている。

 2018年に入ってからも新作として5thアルバム「Always Ascending」を発表している。

 

 フジロック2014ではKanye Westカニエ・ウェスト)のキャンセルもあり、金曜日のグリーン・ステージのヘッドライナーをつとめた。私はこのライブを見たが、これが本当に大成功で、飛び道具を使わないギターバンドというカテゴライズではライヴ・パフォーマンスは随一だと考えている。楽曲の強さ、ダンサブルさ、ポップさ、代表曲の豊富さなどもあり、彼らフランツ・フェルディナンド以上の盛り上げ上手かつアンセム・メーカーはギター・バンドという枠組みではなかなか見つからない存在となっている。

 

 ところで関係ない話題としては、ボーカルのアレックスはどことなくストイコビッチに似ていて私は個人的に容姿が好きだ。 

 

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