フジロック2016 日曜日のチケットが売り切れなこと
1日券売り切れのニュース
昨日7月8日、フジ・ロックフェスティバルのオフィシャルホームページを見ていて驚いたことがありました。
それはこんな記事がニュースとして取り扱われていたからです。
7/24(日)1日券、7/24(日)駐車券が売り切れとなりました!また、後2日券(土・日)、3日通し券、および同日の駐車券は残りわずかとなっております。
私は今年のフジロックの目玉はJames Blake(ジェイムス・ブレイク)からSigur Rós(シガー・ロス)へと続く金曜日だと考えていた次第で、テンションもドンドン高まり、そんな内容のブログ記事(→link)も書いていました。なので、このニュースには正直予想外という印象を持ちました。
確かに日曜日のヘッドライナーには、なんといってもあのRed Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)が登場するわけですが、このバンドの一番の要、ジョン・フルシアンテはすでに脱退しており、レッチリとしてもベストの布陣という感じでもない印象があります。
他にも日曜日にはBABYMETAL(ベビーメタル)やKen Yokoyama(ケン・ヨコヤマ)といった話題性と集客力のある邦楽アーティストも登場しますが、やはりチケットの売り切れはヘッドライナーの力が一番大きい所だと思います。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
今年のフジロックは20周年記念ということになります。
富士山麓で開催され台風が直撃し伝説となったあの初回のフジロックから数えて20周年ということです。
その時の1日目のヘッドライナーがレッド・ホット・チリ・ペッパーズでした。
思えばあの時もジョン・フルシアンテはいませんでした。
私はずっとUKロックが好きで英国の音楽ばかりを聴いていたのでUSのロックについてはあまり知識がありません。そんな私でもレッド・ホット・チリ・ペッパーズが国内でもとんでもない人気のアーティストであることはもちろん知っています。
その間、フジロックで2回、サマソニで1回それぞれヘッドライナーとして演奏をするなどずっとトップランナーとして走り続けてきたレッド・ホット・チリペッパーズではありますが、有名な曲は「Under The Bridge」くらいしかなく、アルバムとしても2002年の「By the Way」までは好印象ではありましたが、その後「Stadium Arcadium」以降は新譜のリリースをするもののとりたてて印象がなく、全盛期はすでに去っていて客層も高齢化しているというような認識であったため、今さらフジロックの1日券を完売にさせるようなパワーがあるとは思っていませんでした。
けれど私の認識は大きく外れていて、まだまだレッチリには人気があるということなんでしょうね。
レッチリ以外の日曜日のアーティスト
フジロック3日目に登場するアーティストについてですが、レッチリや邦楽アーティストを除けばその実力はともかく、私はどちらかと言えば地味だ、という印象を抱いています。
確かにグラストンベリーのヘッドライナーを務めたこともあり何度も来日しているUKのStereophonics(ステレオフォニックス)は良いバンドですが日英では人気に温度差があるように感じますし、Explosions In The Sky(エクスプロージョン・イン・ザ・スカイ)はとんでもないライブ演奏をして通りがかりのオーディエンスすら魅了しますが知名度はそこまでではありませんし、日曜日の私の個人的な注目アーティストDeafheaven(デフヘヴン)は13:10からの登場とかなり出番が早く朝少し遅く出ると間に合いません。ハンター・ハンター以上に前作とのインターバルがあり期待感高まるThe Avalanches(ザ・アヴァランチーズ)はDJセットの上に狭苦しいレッド・マーキーでの演奏となっています。
また圧倒的な実力とその音楽で観るものを踊らせ熱狂させるBattles(バトルス)はヘッドライナーのレッド・ホット・チリ・ペッパーズとその後に登場する石野卓球とピエール瀧のテクノユニット電気グルーヴと出演時間が重なっており、少しもったいないなという印象もあります。
このあたりの私が注目しているアーティストは後ほどブログ記事として書きたいとは思っていますがとりあえず今日は1組だけのご紹介です。
それは、、、
SOIL&"PIMP"SESSIONS
日曜日に登場するアーティストはレッチリと邦楽勢を除けば基本的に頭を使わずに楽しめるアーティストが集結しているような雰囲気があります。
そんな中で私が機会があれば見たいなとずっと思っていたアーティストが登場します。
それはSOIL&"PIMP"SESSIONS(ソイル・アンド・ピンプセッションズ)です。
ソイル・アンド・ピンプセッションズはフジロックとの関わりも深いジャズを奏でるアーティストですが、だんだんとメジャーな時間帯、ステージへと近づいています。今回の出演は14:50からホワイトステージでの登場です。その後には同じジャズ系統のRobert Glasper Experiment(ロバート・グラスパー・エクスペリエント)が登場、裏のグリーンステージではステレオフォニックスが演奏します。
ソイル・アンド・ピンプセッションズは動画を見てもらうとわかってもらえると思いますが、もう、本当に初めて見た方でも楽しめるようなライブを展開するようなジャズ・バンドです。
このバンドは確かに音源を聴いても素晴らしいんですが、ライブでのインパクトを与え続けている理由はやはりアジテーターの存在だと思います。EDMのDJのようにオーディエンスを煽り、巻き込み、魅力的なライブをするグループではないかと思っています。
今日書いたソイル・アンド・ピンプセッションズに関する文章の中で「思います」がたくさん出てくる理由なんですが、私がソイル・アンド・ピンプセッションズのライブを直接見たことがなく、動画と音源でしか彼らを知らないからです。
フジロックの日曜日の1日券が売り切れたという話から無理やりつながっていますが、今日言いたかったのは「ソイル・アンド・ピンプセッションズのライブが見たいな」というそれだけのことです。