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おすすめブログのカウンターとして始めたはずが、気がつけば薄っぺらなブログ

iPadはどんな使い方をするべきか考えた

 
 
 この前知り合いと一緒に食事をしている時に不意に訊かれたことがある。
「雨さんって、タブレット(この場合はiPadのこと)とか持ってるんですよね」
「うん、持っているけど」
「何に使っているんですか、あれってあんまり利用目的なくないですか」
私は固まった。ドラゴンクエストの中なら「へんじがない ただのしかばねのようだ」 と表現されていただろう。

 

 昨日9月19日にiPhone6が発売された。これを機会に私の家でほぼ何の役にも立たずにいるiPadの有効利用について考察してみたい。

 なおこの文章にはほどよい結論など何もない。最後まで読んでいただいたとしても何も得ることができないので、その点だけはご理解を。

 

 もともとiPhone5Sが発売された頃に私は今のiPadを購入した。

 当初の利用用途は家の中にいる時の音楽プレイヤーとしてだ。もしも使い勝手がよければイヤホンを使い通勤途中にiPod替わりに音楽プレイヤーとして利用するという方法も考えてはいた。

 

 iPadを音楽プレイヤーとして利用する案はあっさり頓挫する。

 理由はいくつかあるけれど、iPadのスピーカーから流れる音がイマイチだったという部分が一番大きい。これはスピーカーから流れてくる音質が悪いという意味ではなく、iPadを縦置きした場合にスピーカーが本体下部後ろ側という位置にあるため、画面を前にするとどうやっても音がこもるような感じになりイマイチにしか聴こえない。おそらくこれを解決するには、画面を後ろにするか外部スピーカーに頼るか、イヤホンをiPad本体にさすしかない。

 他にも理由がある。ランダム再生だけをする場合は良いが、選曲をある程度自分がしたい場合、音楽用のアプリの操作性がよくない。いやiPhoneとさほどユーザーインターフェイスの感覚に違いはないが、iPhoneのミュージックは移動中に手軽に聴くことを前提に作られているアプリであって、iPhoneと同等の操作性を持つとはいえiPadのそれは室内で音楽プレイヤー替わりに利用しようとするとそこまで機能的な操作性とは言えない。

 iPod替わりに通勤中に利用するという案は論ずるに値しない。ぶっちゃけ重すぎて私にはあんなものを毎日持ち運びするなんて無理だ。

 どんなに容量があってもiPadはあまり音楽プレイヤーには適していない。

 

 

 

 iPadは初期、電子書籍を読む端末という言い方をされた。実際最初の対抗馬と思われたamazonキンドルは本当に電子書籍や漫画などを読むためだけのデバイスとして利用されている。

 

 とりあえずiPadで雑誌や漫画を読むというのはどうだろうか。

 この案はあっさりと本当にびっくりするくらいあっさり却下された。

 これは感覚的な話で古い世代の感覚なのかもしれないけれど、やはり読書というものは五感を利用しながら本を読んでいるような気がして仕方がない。特にページをめくる触感がないと私は心のどこか深い部分で本を読んでいる気になれない。うまく記憶と結びついていかない気がして、どうにもiPadだけでなくiPhoneなども含めてこういったデバイスではなく、実際の本で読書を楽しみたいと思ってしまう。また、私は付箋を本に貼り付けながら読む癖があるのでそういった意味でもiPadで本を読むという行為には向いていない。

 漫画や雑誌についても同じ感想をもっている。

 ところで話は変わるけれど、こういった古い感覚に勝つにはやはり利便性しかないと思っている。もし仮に新しくて面白くて話題のソフト(この場合は人気作家の新作小説だったり、人気漫画の続編など)が新しいデバイスでしか登場しないのであれば、私が興味をそそるジャンルであれば、やはり頑張って新しいデバイスで読むと思う。もちろん見たことも聞いたこともない作者の、話題にもなっておらず、興味も引かないジャンルの作品では絶対に無理だ。もし仮に村上春樹の長編小説描き下ろしや、度胸星ザ・ワールド・イズ・マインの続編が電子書籍オンリーで登場したなら、電子書籍が苦手な方であったとしても熱心なファンなら頑張って電子書籍で読むと思う。

 今の説明は利便性とは異なる気がしたので、もう一回利便性について考えた。もちろんアプリの性能との兼ね合いになってしまうけれど、デジタルの強みは検索性にある。そういった意味で検索性の強い辞書であったり、利用シーン別に編集された書籍、例えば料理本(レシピ)や、猫の飼い方みたいな指南書、言語のリファレンスあたりだとひどく便利なんだろうとは思う。 

 とにかく今の状況ではiPadは読書に適していない。

 

 

 ゲームのアプリをiPadに落として楽しむのはどうだろう。

 実は私はスマホゲーはそれなりに好きだ。少し文化的な方々の書くブログを見るとスマホゲーにはまる人間はマイルドヤンキーばかりだ、底辺だ、パチンコ中毒者だ、と散々な言われようだが、私の知る限り決してそこまでひどいものではないと思う。 私もゲーミフィケーションの本は何冊も読んだが、何故コンソールゲーム(家庭用ゲーム機のゲーム)がスマホゲーに負けてしまうのかというのは、わからなくもない。パッケージが出来ることによって完成とするコンソールゲームとPDCAが何度でも繰り返せるスマホゲームでは根本的に勝負のステージが違う。スマホゲームのユーザーであるべきだった人々はたまたま00年代まではコンソールゲーム市場にいただけで、彼らは本来のあるべき場所に戻ったようにも思う。

  違う。スマホゲーム論とかじゃない。

スマホゲームは、ものすごくよく考えられている。ゲームとして決してあなどってはいけない。けれどそれはスマホという携帯性の高いデバイスで行うゲームだからだ。家に置きっぱなしの私のiPadではその中毒性は一切発揮できない。パズドラだろうが黒猫のウイズだろうが、とにかくその魅力は携帯して隙間の時間に出来ない状態ではほとんど意味を成さない。 

 

 

 では私にとってiPadはいっさい役に立たなかったのか。

 実は2つの点で役にたっている。

 1つ目は海外フェスのライブの動画配信の時。別に海外フェスでなくても良いのだが日本のフェスは動画配信などほぼしてくれないので、こういった言い方になる。とにかく今年の春コーチェラの際には特に役に立った。コーチェラはアメリカの西海岸で行われるものを動画で生中継で配信している。フェスの始まりと同時に配信がおこなわれ、それは日本時間で朝の5時ごろとなる。ヘッドライナーは昼の3時か4時ごろとなり、それらが終わるとリピートで録画放送となる。2回目のリピートが終わると深夜2時頃だろうか。配信は3チャンネルで、それぞれ別のステージが配信されていて全ステージをすべて見ることは出来ないくらいのボリュームだ。とにかくそれを一日中、家にいるときは色々な場所で流しっぱなしにしておく。トイレの中だろうが、食事中だろうが、風呂の中だろうがiPadさえ置いてWi-Fiさえつながればどこでもフェスの中継を見ることができる。音は若干こもるが動画配信なのでそこまで気にならない。

 2つ目。iPadはねそべりながらウェブを見るには最適。最高と言ってもいい。これもコーチェラの動画配信の話になってしまうけれど、今年のヘッドライナーがアーケイド・ファイアで深夜の1時前後に登場。私はベッドの中で毛布にくるまりながらアーケイド・ファイアのWake Upの大合唱などを見た。本当に最高だった。記憶がおぼろげなので記憶そのものが改ざんされている可能性があることを別としても、とにかく寝そべりながら何かを見るのは最高だ。とにかくそうやって怠惰な状態でウェブなどを見るのに適している。

 

 

 

 iPadというデバイスは発表直後メディアによって電子書籍を読む端末という伝えられ方をした。実はこれはメディア側が自分たちとってわかりやすい言葉で伝えたがっただけで本来のアップルの思想とは異なる。

 iPadスティーブ・ジョブズによって発表された時には、ノートPCと携帯電話(スマホ)の間を埋める商品、つまり隙間の商品だという言い方をした。そしてそれがのタブレットという新しいカテゴリーというかジャンルということになる。

 おそらく「寝そべりながらウェブを見るデバイス」という考え方は「ジョブズの考え」に相当近いと私は思っている。ただしジョブズはデザインのスタイリッシュさにこだわった男だ。かっこいいことにこだわった男だ。そんな彼がはっきりと「寝ながらウェブを見るツール」とは口に出しにくかったんだと思う。でも私はジョブズの意志を受け取ったのでこれからも寝そべってiPadでウェブを見るということを、インターネット・サーフィンを楽しむということを続けていくことをここに誓う。

 

 

 

 すこしだけ続けると来月どうやらiPadの新型がでるとのこと。でも寝そべりながらウェブを見るだけなら今の iPadで充分なので乗り換えとかは一切予定なし。

 あと優秀なビジネスパーソン(ノット・サラリーマン)の方とかはプレゼンテーションを行ったり、営業ツールとして使ってみたり、会議で資料をiPad上で展開してみたりすればいいんじゃないかな。ジョブズの思想とは反していると思うけど、晩年のジョブズは若干寛容なところも見せていたからiPadの間違った使い方だとしてしてもそんなには激怒しないんじゃないかと思うよ。

 もう一つ、FaceTimeをテレビ電話のようにiPadで利用するのは最高にクールな使いかただと思うけれど、残念ながら私にはFaceTimeで話をするべき友人がいない。残念。

 

 

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