サマソニ2014 ロバート・プラント セットリスト
サマソニと出会いの関連性とは
サマソニが終わってから暫く経つ。最近の私の日課は死んだ目でこのブログのアクセス解析、正確には検索ワードによる流入を見ること。この薄っぺらなブログこと「vs. おすすめ」へ皆様がどんなことに興味があって見にきているのかを確認している。とは言え基本的に死んだ目で眺めているのでキーワード流入が多いからといって、その話題を掘り下げたりしない。いや、むしろスルーしたりと明後日の方向に努力している。例えば「ソニマニ 出会い」なんて検索ワードでこのブログにやってきたりする人もいる。「出会い」て。そんな話題一度たりとも書いたことがないし私にはそちら方面での活躍は無理だ。私は皆さんが良い音楽との出会いがあることを期待しますとか、そんなことを書くのが関の山だ。
出会い系キーワードはともかく、ひとつ気になっていることがある。妙にオッサンが多い。いや、それはかまわない。私もオッサンだ。何の話かと言えば、ロバート・プラント。そう元レッド・ツェッペリンのロバート・プラント。彼のサマソニのセットリストを求める人多すぎだろう。しかも9月に入ってからでも。ここまでたくさんの人がいるということはまだ見つかっていないのか。
セットリストが知りたい人はロバート・プラントに限らず、サマソニのQueen(クイーン)だの、Arctic Monkeys(アークティック・モンキーズ)だの、フジロックのDamon Albarn(デーモン・アルバーン)だのArcade Fire(アーケイド・ファイア)だのはすべてsetlist.fmという便利なサイトがあるのでそちらで探してほしいと思う。 →link
ところでなぜロバート・プラントがオッサン呼ばわりかと言えば若い人はレッド・ツェッペリンはまだしもロバート・プラントのソロなんてさすがに聴かないんじゃないかと思う。ロック敬老の日か。
でもせっかく来ていただいたのでサマソニでのロバート・プラントのセットリストを貼っておくよ。一部有名な曲もサマソニのものじゃないけどyoutube動画を。
ロバート・プラント セットリスト
2014年8月16日サマーソニック東京
2014年8月17日サマーソニック大阪
両日のライヴで演奏された曲はともに10曲。演奏順もすべて同じ。
以下がその楽曲。
M1.Babe I'm Gonna Leave You (Joan Baez cover)
ツェッペリン・ナンバー。しかもアレンジも原曲に近い。ところで私は知らなかったがこの曲はカバー。カバーと言ってもLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の曲にありがちな黒人音楽をクレジットなしでえーとそのリスペクトしちゃっている、要するにB’z的な、オレンジレンジ的なカバーのことではなく、アルバムにもきちんとアーティスト名が掲載されている。Joan Baez(ジョーン・バエズ)という女性ヴォーカルの楽曲のカバー。
M2.Tin Pan Valley
2005年にはリリースされたロバート・プラントのソロ・アルバム「Mighty Rearranger」(マイティ・リアレンジャー)より。
M3.Turn It Up
今月(2014年9月)発売されるロバート・プラントの新譜「Lullaby & The Ceaseless Roar」収録曲。
ギターの音とロバート・プラントの「あーあー、あーあー、あーああ、あー」というコーラスがツェッペリンぽい。文字にすると何がなんだか分かりゃしないがとにかくその部分がいい。
M4.Black Dog
ご存知レッド・ツェッペリンのナンバー。でも動画を見るとアレンジが全然違っていてコテンパン。曲そのものは、カバーの仕方としては悪くはないと思うが、ロバート・プラントが歌うブラック・ドッグとしてはどうでしょう。
M5.Rainbow
今月(2014年9月)発売されるロバート・プラントの新譜「Lullaby & The Ceaseless Roar」収録曲。
恥ずかしながら「ツェッペリン・リスペクト」「ジミー・ペイジこそギターロックのすべてを作った」「ジョン・ポール・ジョーンズを見るために今年のフジロックにいく」「ジョン・ボーナムより最高のドラムなんていない」と散々いかにレッド・ツェッペリンがすごいかを力説する私だが、ロバート・プラントのソロを聴いたことがない。そしてこの動画を見た感想。「ロバート・プラントって普通に歌えるんだ」
M6.Going to California
レッド・ツェッペリンのナンバー。4thアルバムの曲。原曲に近いアレンジで演奏されている。
レッド・ツェッペリンの最高傑作は「レッド・ツェッペリンⅣ」なのか「Presence(プレゼンス)」なのかは評価がわかれるところだけれど、私はこの曲Going to Californiaが入っている「レッド・ツェッペリンⅣ」の方を押す。
M7.Little Maggie
今月(2014年9月)発売されるロバート・プラントの新譜「Lullaby & The Ceaseless Roar」収録曲。
ブルース調の曲をアフリカンなリズムで再生している。そういった意味ではツェッペリン的でもある。とにかくリズムがよい。よくわからない楽器が途中から入ってくるがそれもよい。
M8.What Is and What Should Never Be
ツェッペリン・ナンバー。2ndの曲。
M9.Fixin' to Die
ブッカ・ホワイトのカバー。
M10.Whole Lotta Love
この曲がラスト。ご存知レッド・ツェッペリンのナンバー。冒頭のギターリフの部分から途中の謎アレンジに突入するまでは原曲に忠実。評価は人それぞれと思うけれど、ギターだけで考えればレッド・ツェッペリンと比較しても決して悪くはない。
感想
実は10曲中5曲がツェッペリン・ナンバー。ブッカ・ホワイトのカバーが1曲。新譜から3曲。ソロの旧譜から1曲というバランス的には丁度よい頃合い。
「 ブラック・ドッグ」は原曲とはまるで異なるアレンジが入っており、「ホール・ロッタ・ラヴ」も途中から異世界へ突入するがそれでも原曲のイメージを損なうことのない仕上がりとなっている。ツェッペリンの曲に関しては「ブラック・ドッグ」を除いては言われているほどツェッペリンからは遠ざかっていない。
新譜からの曲は「レインボウ」は珍しく「歌」という感じの曲だが、それ以外の2曲は個人的に好感触。
まとめ
今年は久しぶりにサマソニへ行かなかった。それなのに行きもしない夏フェスのセットリストとかをブログ記事として大丈夫なのか?と思わなくもない。いや、おそらく大丈夫じゃない。誠実さの欠片もない。
むしろ自分がフジロックで見たThe Flaming Lips(フレーミング・リップス)だのLorde(ロード)だの、電気グルーヴだの、Travis(トラヴィス)だののセットリストや感想を書いたほうがマシだったのかもしれない。けれど、動画を見るとああもう敬老の日も近いし、とりあえずロバート・プランをいたわっとかなきゃな、と思い今日のエントリを書いた。ほんのちょっとでも誰かの何かの役に立つ内容であれば幸いだと思っている。