vs. おすすめ

おすすめブログのカウンターとして始めたはずが、気がつけば薄っぺらなブログ

感想

マシュー・ベラミーのギター

フジロックフェスティバル2015の土曜日のヘッドライナーとしてMuse(ミューズ)がやってくる。 ミューズはUK出身のロックバンド。もう少しだけ丁寧に言えばオルタナティブ・ギター・バンド。1999年にアルバム「ショウビズ」でデビュー。ボーカリストの声質な…

Greatest Hits/フー・ファイターズ

Greatest Hits/Foo Fighters → link 小沢健二は1994年「10年前の僕らは胸をいためて『いとしのエリー』なんて聴いてた」と歌っていたが、それもついに20年以上前の話となってしまった。 Foo Fighters(フー・ファイターズ)のデビューはその翌年の1995年という…

コーチェラ2015 2日目のライヴ配信も見た

出演アーティストが何度も何度も「コーチェーラー」と叫ぶフェス、カルフォルニアのコーチェラ・バレーで開催されるヤシの木と観覧車と動画配信が印象的なフェス、それがコーチェラ・フェスことコーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェス…

花冠の志士 小説久坂玄瑞/古川薫

花冠の志士 小説久坂玄瑞 (文春文庫)/古川薫 → link あなたは久坂玄瑞についてどれほどご存知だろうか? 例えば私はそれなりに幕末を舞台とした物語が好きだ。 少なくとも明治維新以降の日本よりも、鎌倉時代よりも平安時代よりも室町時代の文化史よりも、私…

アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎

映像化が難しい作品 「アヒルと鴨のコインロッカー」は映像化が難しい作品と言われていた。けれど実はすでに2007年に濱田岳を主演として映画化されている。この映画については私自身は見ていないため、話の根幹である「あの部分」をどのように処理しているの…

We Are Shampoo/シャンプー

誰が呼んだかロンドンのコギャル 最近Shampoo(シャンプー)の「We Are Shampoo」というアルバムをよく聴いている。 We Are Shampoo/Shampoo → link 90年代のシャンプー狂騒曲 シャンプーは90年代の洋楽シーンを一瞬だけ席巻したアイドルグループで「Trouble」…

司馬遼太郎の歴史小説を読む

せっかくなので今まで読んだ司馬遼太郎の歴史小説について感想を少しだけ書く。 私は決して司馬遼太郎の良い読み手ではないが、それでも司馬遼太郎の小説をいくつか読んでいるので、そういった作品の大雑把な概要とあらすじ、その感想を書きたいと思う。 特…

すべてがFになる/森博嗣

森博嗣をどの順で読むべきか問題 森博嗣を読むとするならば、「すべてがFになる」から始めるべきだ。 もちろん、読む順番なんてどうだっていい。そんなものは他人から指示されるべきことではない。なんなら最新作、新刊から手をつけたってかまわない。けれど…

Baby's on Fire/電気グルーヴ

「Baby's on Fire」について語りたい。 そしてここに書かれているのは私がいかに「Baby's on Fire」が好きかという妄想の物語でしかない。 25/電気グルーヴ → link 電気グルーヴの25周年記念ミニアルバム「25」について何かを書くか、その「25」の冒頭M1を飾…

ロートレック荘事件/筒井康隆

ロートレック荘事件とは 今回もネタバレから入る。叙述トリック。以上。 勘の良いミステリーファンならこれでだけで充分理解できる。 いや、少しだけ説明させてくれ。この物語は推理小説を読み慣れた人にとっては、そこまで出来の良い話ではない。なのでわざ…

VS東京

VERSUS ヴァーサス [DVD] → link 徳島県が徳島県の知名度とブランドイメージの向上をはかるためにぶちあげた共通コンセプトが【VS東京】というものだそうだ。 共通コンセプトという聞きなれない言葉が何を意味するのかは私にはわからないが、【VS東京】とい…

殺戮にいたる病 /我孫子武丸

最初に 本書「殺戮にいたる病(さつりくにいたるやまい)」は美しくも残酷なミステリー作品の名作である。何が美しく、何が残酷なのか、それを皆様と一緒に考えたい。 殺戮にいたる病 /我孫子武丸 → link 殺戮にいたる病は映像化が難しい物語 いきなりネタバ…

「J-POP」という電気グルーヴのアルバムについて何かを書こうとしたら色々と中途半端なことになった件

まとめ ※今回は電気グルーヴが2008年にリリースした「J-POP」というアルバムについて何かを書こうとしたが、力及ばず90年代の電気グルーヴについて薄っぺらな感じでふれただけで中途半端なところで力尽きた。本編の「J-POP」というアルバムの感想までたどり…

最近面白いと思った本とか小説 2014年10月版。

最近面白いと思った本とか小説のご紹介メモです。前回漫画版をおこなったのですが、せっかくなのでこちらもやっておきます。 直接的に今回のメモを書きたいと思ったきっかけは1番最初にご紹介する「○○○○○○○○殺人事件」という小説、ジャンルで言えばミステリ…

最近おもしろいと思った漫画 2014年9月版

最近私がおもしろいと思って読んだ漫画のまとめです。 なぜこんなまとめを唐突に書きだしたかと言えば。 6月くらいに「フリンジマン」というヤングマガジンで連載されていた不倫を題材とした漫画の1巻の感想をこのブログで書いているんですが、当時の決意と…

「夏草の賦」の意味と長宗我部元親の生涯

司馬遼太郎の歴史小説「夏草の賦」の感想を上巻・下巻それぞれ書いた。この話の主人公は四国土佐の出身・長宗我部元親。彼が家督を継ぎ正室をもらうところから始まり、四国を統一するも羽柴秀吉に降伏、戸次川(へつぎがわ)の戦いで長男の信親を失い、そし…

夏草の賦 下/司馬遼太郎

夏草の賦 [新装版] 下 (文春文庫)/司馬遼太郎 → link 人には器の大きさがあると言われている。この歴史小説ではその器の大きさについて考えさせられる。 上巻に引き続き夏草の賦(なつくさのふ)下巻の感想を書く。 夏草の賦は四国を統一した戦国大名長宗我…

夏草の賦 上/司馬遼太郎

夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫)/司馬遼太郎 → link この物語は可能な限り早くNHKの大河ドラマにしたほうが良いのでは?と思った。それくらいに最近の大河ドラマ要素を兼ね備えている。もちろん面白い。 夏草の賦(なつくさのふ)は四国(土佐)の戦国時代…

ブルー・ジャイアント 2巻/石塚真一

BLUE GIANT 2/石塚真一 → link 自分の好きな女性に自分の好きな音楽を聴いてもらう時の気持ちってどんな風だろう。逆に自分の好きな女性が聴いている音楽を聴く時の気持ちってどんな風なんだろう。 前の巻(1巻)の最後でこの物語の主人公・宮本大(みやも…

弱いつながり 検索ワードを探す旅/東浩紀

東浩紀と検索エンジン 検索エンジンで検索することは普通のこととなった。これはこの四半世紀での人類の劇的な変化の一つだ。けれど、不思議なことに検索エンジンはクリエイティヴを我々に与えてはくれない。 そこで批評家の東浩紀は旅に出た。検索キーワー…

ファッションモンスター/きゃりーぱみゅぱみゅ

ファッションモンスター/きゃりーぱみゅぱみゅ → link 何かの衝動に駆られてこのエントリを書いている。 それは強迫観念に近いものだ。ある種の恐れと言ってしまっていい。もしくは使命感かもしれない。言うなれば歴史的使命感。または周回遅れを取り返そう…

ブルー・ジャイアント 1巻/石塚真一

人は2種類に分けられる。そう、コンビニに置いてある雑誌や漫画の品揃えに満足出来る人間と、そうでない人間の2種類にだ。あなたの場合はどちらだ。 これはもちろん比喩だ。漫画とか雑誌に関する考え方の問題ではない。生き方の問題だ。 一般的な方の考え方…

1Q84 book1 前編/村上春樹

1Q84とは 村上春樹について書くことほど不毛なことはない。 それでも書きたいと思う。 そう思うくらいにこの「1Q84」という作品には魅力がある。 傑作だと言い切ってしまっていい。 1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編/村上春樹 → link 1Q84 1冊目 「1Q84」は当初Boo…

Reflektor/アーケイド・ファイア

アーケイド・ファイアの4htアルバム ひとつ質問をしよう。あなたはいちご大福を好きだろうか? 「いちご大福」について説明するのも野暮な話だが一応説明する。大福餅の中に餡と一緒にイチゴが丸々ひとつ入っている和菓子のことだ。大福とイチゴを同時に味わ…

かもめのジョナサン/リチャード・バック(五木寛之訳)

最初に 「かもめのジョナサン」というタイトルは「かもめの水兵さん」を想起させどこかユーモラスで楽しげな印象を与える。少なくとも私にとってはそうだ。あなたにとってはどうだろうか。 実のところこの物語は決してユーモラスで楽しげなものではない。ジ…

フリンジマン1巻/青木U平

ジャーン、ジャーン。げええっ!関羽 何が伝えたいのかサッパリわからないけれど私がこの漫画を最初に読んだ時の感想である。 フリンジマン1巻/青木 U平 → link 木多康昭が2013年末『喧嘩商売』の続編である『喧嘩稼業』の連載再開にともなって私はヤンマガ…

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